怒り

2016/09/21 布施ラインシネマ
3/10

確かになんやかんやあって
面白くないこともないんだけど

という以上のものが
どうにも見つけ出せずにいる
苛立ちというか
うまく口車に乗せるのが得意な
仕事出来ます的営業の罠に
まんまとハメられてるような

実は大した商品じゃないのに
オプションがキラキラと豪華なんで
おもわず買ってしまいそうになる
っていうか

ま 簡単に言っちゃうと

ノレなかったってことなんすけど

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ヒメアノ〜ル

2016/05/31 MOVIX堺
6/10

「どうでしたか?」

「んー とっても面白いし
よく出来てたとは思う」

「へぇー なんか
含みある物言いですね
手放しではない と?」

「だね
あなたはどうだったのよ?」

「私はかなり面白かったです
前半はかなり笑わせてもらったし
後半はすごく怖かったし
そんでもって
最後なんか泣かせてまでくれたんで」

「三拍子揃ってましたと」

「その通り
料金分モト取ったな みたいな」

「確かに
それは監督なりプロデューサーの
狙い通りだと思う」

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ディストラクション・ベイビーズ

2016/05/24 テアトル梅田
8/10

冒頭
港町が映し出された瞬間から
ただならぬ気配が
画面を支配してしまい
続いて将太(村上虹郎)
向こう岸に見つける
大勢に囲まれて格闘する
泰良(柳楽優弥)の姿が
絶妙の距離をとって提示された途端
思わず襟を正してしまったのは
私だけではない筈です

ずっとこの距離を保ったままの画面を
しばらくは観ていたい
というこちらの欲求などなんのその
そんなだらしない甘えなど
クソ喰らえだ とでも言うように
画面はすぐさま向こう岸へ移動し
走り来る近藤(でんでん)を迎える

この集団リンチのような画は
一体何を意味するのか?

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の・ようなもの のようなもの

2016/02/01 大阪ステーションシティシネマ
7/10

とんでもない8ミリ映画の傑作が出た
という噂だけを耳にするだけで
いっこうに実体と接する機会のないまま
今まで見たことのない35ミリ邦画が上映されていた と
これまた過去形で聞かされるままに
「家族ゲーム」なる突然変異的な代物とバッタリ出くわすや
物の見事にノックダウンを喰らい
実はこの監督こそがかつて耳にした
8ミリと35ミリの傑作を作った張本人であると
聞かされた時はガチで悪寒が走り
マジでこいつ地球人ではないかも と勘ぐったものだった

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ブリッジ・オブ・スパイ

2016/01/16 布施ラインシネマ
8/10

わかりやすく例えるなら
日本映画だと
せいぜい高そうな一戸建て住宅
ハリウッド大作なら
どデカいビルディング

この比較にならないレベルの中にも
同じくする役割分担があるわけで
現場監督を筆頭に
彼を支えるパートナー 設計者 監督助手
そして あらゆる部署の職人たち など
これらの連携がうまくいって初めて
いいモノが出来上がる
というベースが出来上がるわけですが

今作はまさに
その過程を想起させてくれるに足る
見事な出来栄えとなっており
舌を巻くとはまさにこれか と
最後の最後まで唸りっぱなしの142分でした

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放浪の画家 ピロスマニ

2015/12/08 シネ・リーブル梅田
7/10

ニコ・ピロスマニの作品群が
最も重要視している内の一つに挙げられるであろう
抽象化作業が全編を貫いていることで
結果的に90分足らずの長尺予告篇を完成させてしまい
未だ観れぬ本編に想いを募らせるという意味でなら
これは引き延し期限が永遠に変わりゆくかもしれぬ
壮大な焦らし行為に他ならないかもしれません

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