栄光のランナー 1936ベルリン

2016/08/22 TOHOシネマズなんば別館
5/10

不謹慎を承知で言わせていただくなら

正直 つまらなかったです

何て言うんでしょう
脚本から演出から
その「真っ当さ」が
広がりを拒んでるというか
コンパクトに収めることが
美徳とでも思ってるのか

なんてちょっと言い過ぎですけど

スポーツの祭典を舞台にしながら
これほどカタルシスから
遠退いてる事態も珍しいのではないか

そんな風にも思ったんですが

まぁ 私の感覚がおかしいんでしょう

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意地悪な言い方が続いちゃいますけど

可もなく不可もなく

なんですよ

あってもなくてもいい映画

親父さん言ってましたね
「行っても行かなくても
何も変わらない」
って
あれ この映画のことじゃないの?

私にとって ですよ あくまで

大体こんな感じの映画なんだろうなぁ
っていうの
いっさい超えてこないですから

見に行ったお前が悪い
と言われりゃそれまでですけど

それにしても退屈すぎて
欠伸の連続です

この映画自体を擬人化するなら
「こんな奴とは
奢ってもらったって
一緒に飲みになんか行かない」
です
喋ってても面白くもなんともないでしょ多分
独りでチビチビ飲んでる方が楽しそう
ちょっとおしゃれな編集で
時代に乗ってまっせぇー
みたいなファッションもちょっと鼻につくし

どこ切っても同じ模様しか出てこない金太郎飴
途中20分くらい寝てしまってハッ!と起きても
数十秒あればまたついて行けてしまう流れ具合

ボロカス言ってんな俺
スミマセンね本当

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かなり雑でどうしようもないんだけど
やっぱ「勝利への脱出」を作った方となら
朝までベロンベロンに酔っ払って
道端で起きたら財布盗まれてた みたいな
頭ガンガンに痛くって
何にも考えられないパターン
であったとしても 次回も躊躇なく
誘われたらノコノコ付いて行きますよ 私なら

実話ベースに縛られてる
っていういつものパターンで
かわいそうな気もするんだけどね

それにしたって
ここにある どこもかしこもな今さら感
もぉお腹いっぱいですわマジ

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オリンピック委員会は
今も昔も清廉潔白です
なんてあえて掲げて
挑発してきてくれるんなら大好物ですけど
普通に裏取引の宝庫です
なんて言われて
今さらどうすりゃいいのさ見てる方は
水がなくちゃ植物は枯れる
ってくらい驚けないですよ
こんな国際組織が政治利用されてない
ってことの方が気色悪い
だから 清廉潔白節 見たかったんだけどなぁ
もちろん あえて ですよ
最後までそれで押し通すパターンね
「終わったぞおい 大丈夫かこの映画!?」
って こっちを不安にさせてくれる中身
今作るんならそのパターン以外ない
と思うんだけどなぁ

コーチ(ジェイソン・サダイキス)
オーエンス(ステファン・ジェームス)の靴を
調達しに行く途中で
ユダヤ人狩りの場面に遭遇するじゃない
裏じゃ何やってんだか のシーンだけど
見事に中途半端に終わらせちゃうのね
あそこの描写と
その後に続く 何事もなかったかのような
更衣室シーンへの繋ぎ
あのくだりが この作品を象徴してるんじゃないか
あんなおいしいシーンを
あの程度にしか展開できないでいる
脚本も演出も
いくら事実に忠実に って言っても
それじゃ なんであんたら映画にしてるの?
って話になるじゃん
ヒューストンさんこれ見たら
きっと怒りますよ
ま お前代わりに撮っとけ って
現場には顔出さないでしょうけどねあの人

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ゲッベルスやってた人
せっかくクリスチャン・ベール似の
いい顔されてるのに
もっともっとお話に絡んできてくれてたら
もっともっと
「いやらしい」映画になれただろうになぁ
なんて思ってしまって
もったいない感が尾を引きます

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金メダル4つも獲っちゃう男の話なんだから
仕方ないっちゃないけど
元々とんでもない才能を持ってる人間の話だから
話にもあったけど
あとはスタートダッシュと走り方の問題だけ
に絞られてくるのね
ぶっちゃけ 事実通りとはいえ
勝ったも同然状態で会場入りするからさ
勝って当然なのよ
で ひねりもなく 勝利するくだりと
周りの大騒ぎを見せられてる っていう

リアクションとりようないよこっちは

出場するしないのグダグダ感も相当
上映時間消化までまだまだ余りまくってて
出なきゃ映画として成立しないんだから
出るの分かってて
あんなくだりと付き合わなきゃならないって
苦痛じゃないですか?
決断するキッカケだってショボいっしょ?
何のために我慢して
ずっとこのくだりに付き合ってたのか
って話ですよ

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事実は小説よりも・・・
なんていう言葉がピッタリなのが
400メートルリレー
映画にあるんだから
本当にああいう結果なんですよね?
急遽ユダヤ人2人が外されて
メンバーが入れ替わったのに
金メダルってアンタそれ
事実があまりに凄すぎて
映画が追いついて行けてないパターン
じゃないですか

バトンパスの難しさは
今回のリオオリンピック
思い知らされましたよね
バトンパスのテクを磨き上げた結果
ボルトさえもが日本勢を脅威に感じた
っていうね
あんなことがあった後に
これ事実ですからって
バトンパスなんてやったことない
選手の入ったチームが
優勝しましたって言われてもねぇ
アメリカが強いんじゃない
他が弱すぎたんじゃねぇの?
なんて勘繰ってしまう私って
悪い人ですまったくですスンマセンでした

実際 作品内で
血の滲むような練習風景なんかが
ほとんど描かれていない分
先述した単なる天才の成せる技
に思えてしまって
100メートルも200も幅跳びも
なんかシラケちゃってる自分がいます

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そうそう
オーエンスが会場に入って
100メートル走決勝に至るまでの
ワンカット撮影もね
あそこまでやるんならどうして・・・
ってなりません?

それまでの疾走カットもね
決して悪くはなかった
特に後方から追尾する微妙な揺れの画面ね
ずっとあのままで見ていたいんだけど
どんどんカット割っちゃうのね
もったいないっていうか
演出側の自信の無さが窺えるというか

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それで
スタジアム入りしてからずっと
ワンカットで撮り続けてるあのシーンね
CGヒンデンブルグありぃの
やってるやってる ってな感じで
こっちもテンションあがってくるわけですよ
「クリード チャンプを継ぐ男」
想起しない人 いないと思う
よおーし とこっちも身構えてると
選手たちが横並びでスタートラインへ
「ヨーイ・・・Bang!」

エエエェェェぇぇーーー!!!???

まさかまさかのカット割りでっせ

全力疾走でのゴールまでを
ワンカットで魅せてくれると
期待した私がバカなのでしょうか?

CG使ってるんで
正真正銘のワンカットじゃないにしろ
そういうことじゃなくって
その「いかがわしさ」で
こっちを動揺させるくらいの肝っ玉が
欲しいわけなんですよ
ヒューストン的なね

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ラスト近くに出てくる
ドアマンとのやりとりにしたってそう
なんであんなに淡白なのか?

肝心な場所に
タメがないんですよタメが

ここまで真っ当な演出に終始するんなら
一瞬 オーエンスと
決して本意ではないドアマンの目が合って
それからオーエンスが
自分を殺して妻と裏口から入る
っていう風にしたっていいじゃないですか

俺 間違ったこと言ってるのかなぁ・・・

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結局ね
こういう流れで
お話をずうーっと見せられてると
「どの口が言ってんだテメエら」
ってなりますよね アメリカに対して

ナチズムを批判するだけの
納得いくコンテンツ持ってんのか
ルーズベルトてめえこの野郎
って話 なんですけど

ナイーブな話
「差別」持ち出して
国力競ってるだけじゃんか
黒人やユダヤ人は
それに利用される駒にすぎない

同じ穴のムジナ

134分も使って
この辺の描写があまりに物足りない
ってことが致命傷になってます

せっかくアメリカ資本なしに作られてんのに

なんのための アメリカ抜き だったのか?

 

え?

ここまで文句ばっか垂れてて
なんで「5点」なの? って?

私も「ムジナ」であるという
何度目かの 気づき をくれたからです

 

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