シング・ストリート 未来へのうた

2016/07/22 シネ・リーブル梅田
5/10

若い頃 20歳前後かな
それくらいに一度でも
この際音楽じゃなくたっていい
イベントごととか
自分の器ギリギリのものと
ガチで取り組んだ経験がある人とか
例えば自主映画制作もその中に入るよね
そういうの1本作っちゃったり
または中止に追いやられたり
今から思えば よくあんなこと
真面目な顔してやってたなぁ とか
逆に 何であの時ああしなかったんだ とか

こういうこと思い出させてはくれるんだけど

いやいやちょちょちょい待ちぃー

こんなに物事
ちゃんちゃんと進んでっていいのか?
いや別に俺の事じゃないんでいいんだけど
スリングショットで脅されたり
校長に水責めされたり
なんか画に描いたような
モメごとは作ってあるけど
こうなんか物分かりよくススーイスイと
それなりのメンバー集まって
それなに歌えるようになって
それなりに弾けるようになって
いつの間にやら プロがワザと
ちょい垢抜けなしに聴こえるよう作った
メロディーとアレンジが
出来上がっちゃってて・・・

いやいや
そういうふうに考えちゃいけないんだな
この映画って

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細かいこと言いだすと
どんどんどんどん膿が出てきて
大変なことになる なんてこと
作り手が一番よく分かってるんだよね多分

あれだっておかしいじゃん
あれあれ・・・ええっと・・・そう
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
の話が出てくるってことは
少なくとも85年であるわけだけど
アイツら聴いてるのって
「Rio」とか「Maneater」とか
「Steppin’Out」なんだろ?
これら全部82年とかじゃんか
テレビで3年前のPV見て
ガチで喜んでんのか?
そんな筈ねぇよな
それでなくてもあの頃って
気がついたら次のアルバム出てたし

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85年て言ったら
ジョン・テイラーなんて
パワー・ステーション結成して
音楽性だけ取り出しゃ二足のワラジ状態だし
ホール&オーツに至っては「H2O」なんてどこ行ったやら
「Big Bam Boom」出して1年は経過してるし
ジョー・ジャクソンなんて
「Night&Day」を黒歴史にしたいんじゃないか
って思うくらいの傑作「Body&Soul」
すでに出してんのになんの言及もないし・・・

なんてことはいいんです
ウルサイウルサイウルサイお黙りぃー!

ここツツキ始めたらこの映画崩壊しちゃうから

ていうか
そういう映画じゃないから

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要するにこれって
106分のPVであるわけですよ
・・・ですよね監督?

だから
ここまで言ったこと以外にも
コナー以外のバックグラウンドが
けっこうショボショボだとか
そんなこと当たり前なんすよ
・・・だよね監督?

PVにいちいち詳しい成長過程や
ドロドロした男女の腹の探り合いなんて
いらないっすから
ちょっとしたほのめかし程度でいいんすよ
「Papa Don’t Preach」みたいな
軽いドラマ仕立てで・・・
あ あれ86年だ 行き過ぎた
イエスとかピンク・フロイド
出した方が良かったか?
てか こういうのどうでもいいから
って話してんだよね俺?

プロムでのギグシーンが
コナーの妄想としてなら許されてしまう
わかりやすい「Beat It」入れ込みの
そこら中80年代PV祭りを
ちゃんとパロってくれてたように
全体もああだと解釈すりゃいい
ってことだと思うんだけど
・・・違うのかな監督?

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細かいこと言いっこなし ってことだよ

BTTFの名前出す前に
「ストリート・オブ・ファイヤー」だろが
とか言っちゃダメだから
「You Can’t Hurry Love」
サブいコスプレしてた
フィル・コリンズdisる割には
パクリ元が「Maneater」だったりするとこが
チョイス的に徹底されてないとか
だったらその分どさくさで
ピーター・ガブリエル持ち上げとけや とか
ダリル・ホール出してんだったら
ロバート・フリップとは言わないまでも
せめてトッド・ラングレンの名前くらい
チョロッとだけでも出しとかんと
マジでダサいだけの集団になっちまうぞとか

うるさいから黙っててくださいみなさん

面倒くさい奴と思われますよ

何? 何も言ってないって?

・・・ですよねぇ
よくよく考えると
何も聞こえてません

繰り返します
PVなんです
おとぎ話なんです
だからいいんです
深さなんて邪魔なだけ
かといって広さもいらない
浅くふんわり浮かんでたまに飛んでる
いいじゃないすかそれで

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それよか しかしホンマ
オリジナル曲のことごとくが
上手く作られてるよねぇ
あの頃の微妙なダサさ加減ていうのかなぁ
そういうエキスがちゃんと入ってるの
同じダサいエキス注入されたプロムに
照準合わせりゃいいっていう
これも演出として上手いやり方だよ

ただゾッとするのは
これだけクォリティー高い楽曲
じゃなかったら って想像するとさ
どうなってたんだろうこの映画 って
まぁなんとか
いい曲出来上がるまで粘るんだろうけど
アッパレだよねゲイリー・クラーク
持ってるねぇジョン・カーニー

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それと
家にドラムセットやギターや民族楽器
置いてる相棒の少年の佇まいが
とってもgoodよねぇ
まずあのレノン崩れみたいな顔が
たまんなくいい!
前に出てくることはせず
かといって引きすぎることもなく
コナーがあそこまでになれたのは
彼があってこそ っていう
説得力十分な いいキャスティングだよ
エルビス・コステロ的空気感が
ヤケにイカしてるしさ 頼もしいし
何よりやっぱ
あんなハイレベルな楽曲
作って演奏してるっていう設定に
無理なく溶け込んでる格好よさよ

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そうそう彼の母ちゃん
大して存在感ないけど
メンバーがうるさく演奏してる
ことをいいことに
部屋で確かあれ 大人のおもちゃだよね
電池入れ替えてドア閉めて
チラッとワンショットだけだけどいいよねぇ
ちょっとしたサブリミナルだな

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サブリミナルといえば
体育館から飛び出した
コナーとラフィーナが走ってる横で
ゲロ吐いてる男のカットもそうだね
バンド名決めたメンバーたちが
小屋から出てくるや
スローモーションに早変わり
っていうのも含め
ここら辺PVぽくって
とってもよろしいんではないかと

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自分らは格好つけて
かなりイケてるに決まってる
って思い込んでんだけど
なーにも見えてないし
そもそも人の意見なんて糞食らえだ
なんて独りよがりまっしぐらの証が
最後カメラに牙向けて終わるっていう
一番最初に作った
もはやダサくさえなくなってる
滅茶苦茶なjust貼り付けPV
っていうのもお約束だし
置きにいった感もあるけど
まぁあれはあれでキュートだし

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ちょっと感心したのは
クッキー食いながら何度かキスするシーンね
口をもごもごしてるラフィーナが
ちょっと待って と
コナーのキスを待たせるっていうさ
妙にリアル描写ブッ込んでくるなこの野郎 と
思っちゃったわけだけれど

この映画全体の空気を象徴するのはやっぱ
ロンドンからの出戻りに
気づかれたくなかったラフィーナが
妹のフリして本人バレを避けようとする
これまた妙なあげあげリアル感ではなく
その彼女が
ちょっぴり冷たい言葉を吐き出した後に
歩き去るコナーを
公園のベンチに座ったまま見送る
あの時の画面サイズだと思うのね
悲哀の度合いを上げるなら
あそこはカメラをもっと引いて
彼女のボッチ感を強調するとこなんだけど
そうはせず
標準レンズに近いウェストショットのまま
微動だにしない

ヒロインを惨めにし過ぎると
PVにならないから
量産されてた80’sのB級学生恋愛映画の
距離感と色調 まんまだからあれ
(褒めてんだよ)

てな具合に
あくまでこの映画はPVです
って主張してくるわけですよ
おとぎ話であるという前提でお願いします
っていう

これにノレるかどうかなのね

私はちょいダメでしたけど って話(笑)

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けど ああだこうだ言ったって仕方ないじゃん

さっき「孤独のグルメ」見てたんだけど
あれでさ 五郎ちゃん
釣り堀のそばでやってる食堂に入るのよ
で いっつも最後に原作者の久住昌之
実際にお店行くじゃない
で その時彼が言うのね
「こういうお店のラーメンに
ケチつける奴は大っ嫌い」って

あれと一緒よ
こういう映画に
いちいちケチつけるなんて野暮・・・

・・・・
なんかちょっと違うな
ちょっとズレてるのか?
・・・なんか違うなぁ・・・

いいじゃん
細かいこと言いっこなし

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だったらもうちっと点数高めにしろや
ですって?

だめだめ
それとこれとは別腹
多重人格のパラレルヒューマンだから
気にしないで
あたい大丈夫だから
しっかり生きるから
一人だと心細いから
どないやねん!?
生きてるから
死ねないから生きてるだけ
気にしないで

ほっといてちょうだいもぉー!!

ランディス「スリラー」
スコセッシ「BAD」
カーニー「シング・ストリート」

デ・パルマ
「ダンシン・イン・ザ・ダーク」よりは
面白く出来てんだから良しとしなきゃ

 

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“シング・ストリート 未来へのうた” への 2 件のフィードバック

  1. 私はすごくノレました。
    前半ラフィーナが彼氏とロンドンに行ってしまう辺りまでが特に良かった。
    メンバー集めのくだりは七人の侍みたい。
    マネージャー兼撮影係の赤毛くんと、最後の最後にローディとして加わるイジメっ子も加えたら本当に七人なので笑っちゃいました。

    >ちょっと感心したのは
    >クッキー食いながら何度かキスするシーンね
    >口をもごもごしてるラフィーナが
    >ちょっと待って と
    >コナーのキスを待たせるっていうさ
    >妙にリアル描写ブッ込んでくるなこの野郎 と
    >思っちゃったわけだけれど

    こんなちょっとした、だけど繊細なシーンの細かいところまでよく観てらっしゃるなと感心。
    いいシーンだとは思うけど私は後半集中力が落ちてきたのか、同じクッキーでも「クリーピー」(前日に2回目の鑑賞)の例のオーガニック調な外箱の怪しげなクッキーが突然思い出されて困りました。

    この日は大作「ドクトル・ジバゴ」(バラライカが画面にでてくる度に涙。)とのハシゴの二本立てで充実した1日でした(笑)。

    1. ですよね
      ノレない私の方がどうかしてます

      こんにちは ぽぽこさん

      そういや「荒野の七人」
      リメイクそろそろですね
      ポスターはカッチョいいんだけど
      どうなんでしょうかねぇ
      やはりガンアクションの
      カット割りにかかってるんじゃないか
      そんな気もいたしますですハイ
      「シング・ストリート」では
      7人 誰も死ななくてよかったです

      ぽぽこさん
      どうやらクリーピー病に
      かかってしまわれたみたいで(笑)
      そういやクッキーありましたね
      なんかあの映画に出てくると
      毒が入ってるとかじゃなく
      食べると魔法にかかって
      人間以外になっちゃいそうな・・・
      「千と千尋の神隠し」的なね

      「ドクトル・ジバゴ」
      私が1歳の時の映画ですね(笑)
      実は小学生のとき見たっきりなんで
      ほとんど何にも憶えてないんですよ
      今度レンタルしに行ってみますね

      しっかし あんな長尺物とハシゴするとは・・・

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