カルテル・ランド

2016/05/17 シネマート心斎橋
6/10

別に達観ぶりたいわけじゃないけど
正直 そこそこだったなぁ と

先に「ボーダーライン」観てるし
と言っても
あれもストーリーがどうのこうのより
国境を通過するまでのシーン
に尽きるんだよね
完全なフィクションとして
こっちは身構えてるし

あと こういうメキシコ事情も
いろんなところで散々見て聞いて
さすがに深くまでは知らないけど
にわか程度なら事前情報持ってるし

目から鱗的なものでもあったんなら
ちょっと得した気分にでもなったんだけど
それらしいのって
アリゾナ側のお話なんだけど
急激な展開があるわけでもなく・・・

20160518-101724

役者雇って完全なフィクションとして
ちょっとと言わずにかなり盛ってさ
物語性を前面に打ち出すような形で
やってたらどうだったんだろう
なんて思ってみたりしたんだけど
そんなことしたら
キャスリン・ビグローがカンカンになって
怒鳴り散らしてくるだろうし

それにしてもよくぞここまで
接近戦を耐え抜いたよね
これは監督 お疲れっす ですよ

聞くところによると
EOSにガンマイクくっつけて
撮ってたんだって?
そりゃそうなるわな
でかい本格仕様担いでたら
「味方」にだって奪われかねない

20160518-101543

でもまぁ
大変だったろうけど
監督さん スンマヘンな
2回観ようとは思いませんわ

だって これだ!っていう
突出したカットやシーンあったか?

生首?
見たきゃ「八つ墓村」にも出てるぜ

mig-5

銃撃戦?
んー 確かに
かなり緊張させられたのは確かだよ
ただ
どうなっちゃうのかわかってる頭で
あれもう一回見せられたらどうだ?
2度と最初の感情なんて起こりえないぜ
こんなの見たことねぇ的なショットないし

その点じゃ さっきも言った
「ボーダーライン」の国境での銃撃戦
までの流れの方が
私的にはリアルなんですよ
これはもぉ 経験に基づいた
単なる個人的感情ですけどね
車中でただただじっとしている
だけしかなかった
エミリー・ブラントの“震え”が
自分のことのようだったのよ
さらに 国境超えて
ホッとできるかと思った矢先の
銃撃戦スタンバイ
あれはマジでヤバかったっす

だから今作の撃ち合いもさ
目の前にいた奴の頭がいきなり吹っ飛ぶとか
(さぁみんな ここで3Dメガネをかけよう!)
カメラのレンズに命中するとか
(注:映写システムの不備ではありません)
なんか1つ決定的なものがあれば
まだインパクトあるんだけど
そんなものどこ探したってないからさ
YouTubeでトンデモ交通事故でも見てる方が
ビクッ!とするわけ
2度目見る場合の話だよ

20160518-101646

こんな偉そうに皮肉めいた口調で
言うのにも理由があってね

これだけ「作りあげました感」
ビンビンに出しといて
これはドキュメンタリーです
なんて声高に言われても
こっちは白けてんのよマジ

昨今のドキュメンタリーって
だいたいこんなもんですよ
って言われても だからって
おとなしく見てることできないのよなぁ

これ2人以上確実にカメラマンいるだろ
とか
SE もうちっと遠慮気味に入れろや
とか
ピンマイクの使い分けうまいなぁ
とか
見てて無性に気になるくらい
スキルがある上に

あまりにお上手な編集テク

ここまでなだらかに繋げられるなんて
やっぱスゲーわ って
そっちの方に気が散っちゃう

冒頭の
家族殺された女性のインタビューも
だから 今振り返ると
ヤラセっぽく見えたなぁーと
ヤラセじゃないとは思いますよ
でも そう見えちゃうって話よ
ここまでプロっぽく仕事されると

ぜーんぶ
ビグローの指示に思えて仕方ない
・・・気のせいかな?

20160518-120452

ラストだってさ
あらかじめああいう風に
締めくくる前提で作られてるの
ミエミエじゃんか
カルテルって
昔っから同じ構造で動いてたけど
今回だけはちょっと事情が違いますよ
じゃないよねあの安定感

芸人さんたちがよく口にする
「置きにいってる」 ってやつよ
案の定
ファーストシーンの繰り返しで
安易なウロボロスかましてくるし

20160518-120200

ここまで言うのはね
せっかくの素材が
もったいない気がしたから

無茶苦茶に危険な目に遭って
撮った膨大なテープを
あれほど“制度的”に
まとめあげちゃうのって
ホントありがた迷惑だよ

表向きは編集まで
監督自分でやってるようになってっけど
地獄のダメ出し連射だったと思うぜ

そこまで見てくれることを見越して
我々はこうしました なら分かるけど
どうやら違うっぽいし
つまり
制度 をぶっ潰そうとした側が
制度そのもの になっちゃった
っていう退屈なオチね
映画そのものの製作方法まで
そうしてしまう・・・

20160518-101438

てかさ

結局のところ
ドキュメンタリーだって
宣告されれば
そう見るしかないし
実は全くのフィクションでした
ってオチになれば
あーそうだったのねぇー
ってなるだけの話

メキシコのカルテル事情自体は
事実として揺るぎないものなんだから
映画を提示する側は
どうにでも見る側を
操作できる立場にあるってこと

これだけ大量に
擬似ドキュメンタリーだなんだって
作られまくってんのに
これは本物ですから
なんて言われても
何を根拠に信用すりゃいいのよ
「ここは本物っぽくやってます」
って画面上に矢印かなんか入れとけや
それさえ嘘の可能性大だけどな

なんかこっちまで
ウロボロス化しそうなんで

この辺で

20160518-101518

 

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